iPhoneの音楽再生アプリをチェックしてみる

作成日:2020/01/04 更新日:----/--/--

BMW and more(デジタル)のインデックスページ

人気ブログランキング
人気ブログランキング

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村

iPhoneのイヤホンジャックやイヤホン扱いの3.5mm変換アダプタの場合、48kHz/24bitが上限となる。ただアプリによって再生周波数帯域が微妙に異なるので少し調べてみた。そうは言ってもノイズや歪は測定する側の機器の能力にも影響を受けるのでわかりやすい再生周波数帯域だけを見てみる。環境としては再生側がiPhone 7+付属の3.5mm変換アダプタで測定側がデスクトップPC標準のオーディオボード(Realtek HD Audio)。ケーブルはイヤホンアウトをAUXに変換するケーブルを使用している。データはRMAAで作成した44.1kHz/16bit、48kHz/16bit、96kHz/24bitをiTunesに放り込んでALAC化したもの。デジタル部分で音は変わらない派なので3.5mm変換アダプタから先が同じである以上、同じ結果になると思うのだけどね。さて、どうなる?

ミュージック(標準プレイヤー)

これが基準となる。44.1kHzは20kHzを超えたところでスパッと切れている。48kHzは20kHzを超えてからスパッと切れている。サンプリング周波数からしてみれば概ね妥当。もう少し伸びてもいいような気もするが測定アプリの仕様等でこのような状況なのだろう。測定条件は同じなので特に問題はない。96kHzは20kHz手前から落ちているので44.1kHzにダウンサンプリングされているようなイメージ。この辺りはDACの制御なのかアプリの制御なのか。48kHzにするのが一番高音まで使われるということになるが20kHz超はどのみち聞こえないしイヤホンではハイパーソニック・エフェクトも効果がないので気にしてもしかたないか。

foobar2000

48kHz、96kHzの結果が標準のプレイヤーと異なり20kHzを超えてこない。44.1kHzより早く落ちてきてしまっている。他のアプリでは超えているものもあるのでfoobar2000の問題か?

mora player

再生結果に関しては標準のプレイヤーと同じような感じで96kHzが44.1kHzにリサンプルされているように見える。ただ、アプリフォルダーに入れたwavを再生出来ない模様。まあ、普通はwavを使用しないのでそれほど大きな問題ではないと思うが。

NePLAYER Lite

48kHzまでは標準のプレイヤーと同じような感じなのだが96kHzは15kHz付近から落ちてきてしまう。これだと耳のいい人にはわかってしまうのではないだろうか。またMusicフォルダーにある96kHzのALACは再生出来るがアプリのフィルダーにいれた96kHzのwavは課金しないと再生出来ない。ハイレゾ音源は課金しないとまともに聞かせないということ?

ELECOM ハイレゾ

foobarと同様に48kHzが20kHzを超えてこない。また44.1kHz、48kHzともにALACの再生ではフラットなグラフが出るがwavの再生ではグラフが乱れる。エフェクトがかかっているのはwavは正しく再生出来ないのか?wavをFLACにしてからアプリフォルダーに入れないとわからないか。更に96kHzではALACの再生でもグラフが乱れてまとも計測が出来ていない。リサンプリングを行おうとして失敗しているのか?アプリフォルダーにFLACを入れれば問題ないのか?

Sony Music Center

こちらも標準と同じで96kHzが44.1kHzにリサンプリングされている感じ。

Fiio Music

foobar2000と同じで48kHz、96kHzが20kHzを超えてこない。96kHzはNePLAYERほどではないが落ち始めが早い。Android版と違ってリプレイゲインにも対応していないようなのでプレイヤーとしてはほぼ選択する状況にないか?

こうしてみると44.1kHzは標準と同じだが48kHz、96kHzは様々。特に44.1kHzに劣る状態となるNePLAYER Lite、Fiioと96kHzのファイルに対して何を行っているのかわからないELECOMではイヤホン、3.5mm変換アダプタでのハイレゾの再生は行わない方がいいだろう。これらの機器でハイレゾを聞くのであれば音質的には自分で48kHzにリサンプリングし標準のプレイヤーかmora(これもSony系か)、Sony Music Centerを使用するのがよさそう。標準のアプリ、音質的には問題ないがFLACに対応していない、リプレイゲインに対応していない等でイマイチ使い辛い。設定の音量制限ってリプレイゲイン?また他の2つのアプリもリプレイゲインに対応していないのだよねぇ。リプレイゲインに対応しているのこの中では音質的に少し難のありそうなfoobar2000だけか。もっとも自分の耳ではその違いはわからなそうだが。またイヤホンを使う場合はこんな感じだが外付けのDACを使用する場合はまた条件が異なるのだろう(変換アダプタはDACなのだがイヤホンと同じ扱いになる)。